AQUART 2016  作品紹介

奄やどり Amayadori

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

 


市川陽子  Ichikawa Yoko

みぎわの音きく
波打ち際は小さなたくさんの音であふれている。嘉鉄の浜にあるもので、波や風をうけて音のなるものをつくる。

素材:木材、紐、鈴、嘉鉄の浜のもの


稲垣萌子 Inagaki Moyoko

海の中で森を想う

生き物は体の中に樹を持っている
海の中にいるとき、自分が大きな何かの一部だと感じる
海の中で枝を伸ばし自由に広がる樹があるとしたら・・

素材:ゴムホース、木、カッティングシート


西條茜  Sijyo Akane

sunya

 

sunyaとはサンスクリット語でゼロ、空っぽ、何もない状態を示す。

それと同時にそれは満たされている状態でもある。 

海の底の空っぽの大きな壷は、時間と共に海という大きな空間(環境)の一部を内包するようになる。

安藤隆一郎  Ando Ryuichiro

《とどいたリズム

空と海。二つの青い世界の間で「ゆらゆら、ざぶざぶ」と揺れる地球の皮膚「海面」。下からも上からも揺らされて、リズムを刻み続ける。空から覗いて、海から見上げ、リズムを感じてみる。どこからかやってきたいくつものリズムを。


市川陽子  Ichikawa Yoko

ひとかたまりの水
海の中には温度や流れのことなるたくさんの水のかたまりがある。泳いでいて不意にかたまり同士の境目に触れるとはっとする。生き物のような水のかたまりのうごめく集まりが、海なのだと認識する。

 

素材明ビニール、ロープ、不織布、ウキ


嘉鉄小学校児童


佐藤亜美  Sato Ami

うみのなかのオボー

オボーとはモンゴルなどで見られる、道中の安全を祈願する為の標柱である。

私が出会ったそのオボーは、カラフルで、サーカスのテントを想起させるものだった。

素材:綿布、ロープ、単管、反応性染料



鈴木隆志  Suzuki Takashi

《無題》
結局この海はいいっていう作品しか作れない.
もちろん綺麗な海は続いてほしいと誰もが思うけど,日々変化し続けるものに気づくのは難しい.
海の中に入らなきゃわからないし,前と比較しなきゃわからない.

素材:鉄,アクリル,バッテリー,ディスプレイ


田島史朗  Tajima Shirow

《淼淼(びょうびょう)》

漢字には部首などにより様々にイメージを持つことができる。

海から派生する様々な漢字を並べてみた。

海に関わる様々な言葉(漢字)から人とのつながりも見えてくる。

私は、淼(びょう)と凪(なぎ)が好きだ。

素材:スチレンボード・テグス他


染谷聡    Someya Satoshi

さんずいのほうのあそび

砂浜で石のようなかたちの発泡スチロールを拾った。おそらくもとは浮子であっただろう。便利に形作られ、波に削られた。海と人をつなげるものとして、浮子の在り方が楽しく感じられた。

素材:発泡スチロール、木、貝、など