小さな海中展覧会

 アクアート2013企画「小さな海中展覧会」は、よりたくさんのアーティストにアクアートに参加してもらうおう、奄美のことをもっと知ってもらおう、と企画されました。

 初めての試みとなる2013年度は、13名の作家が、18作品を出品してくれます。瀬戸内町の美しい海を背景に借りて、それぞれの作家が思い思いの作品を制作。アクアートの中に、小さな展覧会が同時開催されます。

出品作家と作品

流星 / 五十川命・高橋裕希

 

大気圏を通過した隕石が燃えながら海に落ち

流星として漂い冷やされていく

 

 

『とある変容の景色』/市川陽子

 

かたちはゆるやかにほどけてうつり変わってゆく。

ひとまずは、海に還るものと還らないものにわかれて。

伊藤彩

『うきわ雲』 / 梅原育子

 

海のお空にぷかぷかゆらり
キラキラゆらゆら光と波と
覗いた先に碧は続くよ
どこまでも

『さようならまでこんにちは』/ 唐澤祥子

 

 

日常のものをコラージュしました波間にあるであいとわかれ 

揉まれる作品が変化すればと思います

 

『リズム』 / 木原結花

 

耳鳴りのノイズと心臓の鼓動。

それらを全身で感じながら、私は生きていることを実感した。

遠い帰郷』 / 日下部雅生(染織)

 

ミガメの旅路はとても厳しく遠いもの

多くのカメにまた故郷奄美の砂を踏んで欲しいと願い制作しました

『うみのもり』 / 公庄直樹

 

もしも海の中に森があったら…

珊瑚のように魚たちの住みかになるのかな。

くぼまり

『海のムクムク』 / 熊田悠夢

 

なにげなく凡凡と海のなか小さな木が浮かぶ

海に揺られてムクムクとこの木は少しずつ育ちます

ほしながれるつかまえる』 / 佐々木萌水

 

元は部屋のあかりにと作ったものです

洗った際にきらきらと輝いていたのを

最も美しい瞬間だと感じました。

 

 

『じゅんさいず』 / 前田菜月

 

海の中で錆びていく「じゅんさいず」

『87bouquet』 / まえだひろこ(染織)

 

ひとつではないふたつ

連なることたばねることでつよくなる

87が咲きさかなが集場所

そんな入り口になればいい